2022年12月13日火曜日

2022の発表から見る、今後のVMware

 このBlogは vExperts Advent Calendar 2022  に参加してます。

https://adventar.org/calendars/7894


今年のVMworldじゃなくて、Exploreの発表から3ヶ月が経過しました。あの後も、バルセロナでのXDR発表やら、数々の発表が目白押しでしたね。

年末なので、恒例の振り返りと 未来予測のUpdateをしていきたいと思います。


◆Cloud Smartに向けて


インフラ担当者に頼らずにEC2/Azure使ってみようとなり、SaaSでアプリを動かしたり「インフラ屋不在」で、野良クラウドが増え、”カオス”になってきています。


だから”スマート”になっていこうじゃないかという考え、ごく当たり前の事でした。



◆インフラ屋は不要になるのか?

 

クラウドのメリットである、自動化は知らない人はもういないと思います。

そんなこと言ったら、インフラ不在?それっていいのか? と思ってしまうかもしれません。



ですが、考えてほしいのです。


「そもそも何のためにインフラがあるのか?」 ということを。。。




まずインフラを構築して「使わせてあげる」という関係は終わりました。

というのは揺るがない事実です。 ここは目をそらさないでください。


ポイントは 始まりのきっかけが変化 したということです。



これからは、App・サービスを使いたいという目的に合わせて、インフラ側が彼らに「寄り添う」姿勢が求められています。






◆インフラエンジニアの今後


もっといえば、インフラを作ってるだけの時代は終わり、プラットフォームエンジニアとしてもうちょっと領域を広げたり、SREといわれる領域へのステップアップが必要です。


つまり、自分の企業やサービス・事業にもっと関心を示していかないと、「インフラ部門スルー状態」がさらに大きくなり、置いてけぼりになってしまいます。




◆コンテナの世界は、誰のためにあるのか?

 

たとえばそう、k8s・コンテナの世界を見てください。

すでにコンテナサービスやサーバーレスもあるように、ソースコードを書けばすぐに使えるテクノロジーもあります。

 

そこを見越して、開発プロセスをよりよい物にしようと TAP(VMware Tanzu Application Platform)があります。




コンテナ実行環境はどこでもOKという、マルチクラウドそのものを体現しており、


何が何でもvSphereで世の中を染め上げるつもりがない!!

Tanzuの世界で表されています。



◆自動化が進むと、無職になるのか?


クラウドファーストになり、従来の構築作業がなくなったら、仕事がなくなるのか?


ということはなくて、

ポリシをコントロールするのが仕事の中心になったり、ホスピタリティも大切な仕事になります。

 



◆改めて、マルチクラウドの時代とは?

 

ESXにすべてが集約するのではなく、分散のトレンドです。

PublicCloudファーストな動きも止められることはありません。むしろそのメリットも理解すべきです。

 

企業として求められるコントロールを手に入れる時代が訪れています。

 

 

昔はハイパーバイザーにAgent-lessで・・・ESX中心な世界が描かれていましたが、


これからはマルチクラウドな世界なので、

Agent-inになったり、それこそ末端のEdgeへの機能強化に注力されています。


 

だから、環境に合わせたAgentをインストールし、それらをクラウドで集中管理!これからの鍵です。


 

あぁ、vSphere8 / Workspace ONE / Carbon Black / SD-WAN がんばらないとね〜




2022年8月30日火曜日

VMware Explore 2022 US 個人メモ(速報から徐々に上書き予定)




=== 追記、ここから ===

基調講演後に、EUC関連とTanzu関連のプレスリリースも出ましたね。
一番下に追記しておきます。

発表内容の一覧な投稿もあったので、こちらも案内しておきます。

=== ここまで、追記 ===



Blogで色々と情報が出たので、早速メモ
午前1時に基調講演が始まります。。。


HorizonやAnywhereWorkspace周りは、目立ってないですね。
ヨーロッパ向けに隠してるのかなぁ。。。




<1>ネットワークセキュリティの可視化

VMware Redefines Networking and Security for Multi-Cloud with New Innovations
https://news.vmware.com/releases/vmware-explore-2022-networking-security-multi-cloud

Introduces new tech previews that will help transform the way customers consume networking and security across cloud environments

 ・Project Northstar ・・・ クラウド経由でXaaS提供
Graphical user interface Description automatically generated
   NSX/EASE/SASEが統合、vRNI / NSX-intelligence / ENI がクラウドで統合、NDRからObserbabilityまでなんかすげぇ。
   https://blogs.vmware.com/networkvirtualization/2022/08/announcing-project-northstar.html/

 ・Project Watch ・・・ EASEの拡充に伴う、アプリケーションポリシーの管理

 ・Project Trinidad ・・・ APIセキュリティと機械学習



<2>可視化と運用の自動化

VMware Advances Multi-Cloud Management with VMware Aria
https://news.vmware.com/releases/vmware-explore-2022-multi-cloud-management

VMware Aria is powered by VMware Aria Graph, a new graph-based data store technology that reduces multi-cloud complexity across any cloud, any app, and for every persona

 ・VMware Aria ・・・ CloudHealthとvRealize統合



<3>vSphere8, vSAN8アップデート

VMware Cloud and Edge Infrastructure Innovations Enable Breakthrough Efficiency, Flexibility and Performance Gains
https://news.vmware.com/releases/vmware-explore-2022-cloud-edge-infrastructure

VMware Introduces VMware vSphere 8, VMware vSAN 8 and VMware Cloud Foundation+

 ・vSphereは、クラウド経由で管理する世界を目指している模様

 ・なにげにvSANのエンハンスがすごい事になってる。。



<4>VMC on AWSアップデート

AWS and VMware Help Customers Migrate and Modernize Enterprise Workloads with Speed and Confidence
https://news.vmware.com/releases/aws-vmware-cloud-migrate-modernize

VMware Cloud on AWS innovations help lower the cost, improve the performance, and better protect enterprise workloads

 ・これも、なかなかのエンハンス、外部ストレージの強化
  ・ONTAP・・・皆さんご存じのNetApp
  ・Cloud Flex Storage・・・これもスケールアウト型NFSが正式にGA
    https://www.vmware.com/products/cloud-flex-storage.html


<5>AVSアップデート

VMware Extends Collaboration with Microsoft to Make it Easier for Customers to Run Enterprise Workloads in Microsoft Azure
https://news.vmware.com/releases/azure-vmware-solution-vmware-cloud-universal

Mutual customers will have the choice to purchase Azure VMware Solution through the VMware Cloud Universal program

 ・VMwareからAVSを買えるって事か??


<>見つけたスクショ

<その他>
・TAP拡充、、、これは胸熱(ついに夢が現実のものとなる、、、)

  ・新しい領域でHypervisorとして振る舞うのがTAP
  ・k8s実行環境はどこでも良い、、、、
   あれ?HW環境はどこでもOKって仮想化な時代もありましたね。



==追記

<6>ハイブリッドワーク関連の拡充

VMware Eases Hybrid Work Model Implementations with Advanced Automation

Innovations Across Virtual Desktop Infrastructure, Digital Employee Experience, Unified Endpoint Management and Workspace Security Offerings Help IT Do More with Less

 ・Horizon、DEEM、UEM、Security
 ・従業員満足度(Emp-Exp)について、基調講演でも強調されてた


<7>Tanzuアップデート、すごいことだらけ

VMware Tanzu® Supercharges Portfolio to Help Customers Build, Run, and Manage Cloud-Native Apps

VMware delivers compelling Kubernetes developer experience and provides comprehensive management with enhancements across VMware Tanzu app modernization portfolio

 ・TAP・・・OpenShiftへのデプロイも可能に!
 ・TKOも拡充
 ・Ariaと連携、APIドリブンの管理
 ・などなど、、、、


感想は年末に振り返って見たいと思います。