2020年12月9日水曜日

VMwareはどこへ向かっているのか?

このBlogは vExperts Advent Calendar 2020 に参加しています。


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 VMwareの語源とも言える「仮想マシン」「データセンター」という世界だけではなくなり、”何をしてるかよくわからない会社”という声を聞きます。


最近の動向と私なりのコメントを2020の終わりに書いていこうと思います。




◆そもそもVMwareは何を目指していたか?


そもそも、VMwareは ハードウェアのサイロを無くすことが出発点でしたが、当時から「IT部門のサービス化」を念頭に置いたビジネスをしていました。


それが20年経過して、昨今のITがとりまく状況を俯瞰すると、このようになります。





「3つのAny」はすでにご存じの方も多いと思いますが、繰り返すと「あらゆるアプリ」を「あらゆるデバイス」からアクセスし、「あらゆるデータセンター」で実行される。でした

去年まではおまけ扱いだったセキュリティが、2020で必須事項としてFeatureされました。後付でなく埋め込まれたセキュリティ「Intrinsic Security」ですね。



◆セキュリティベンダーになろうとしているVMware


極端な言い方ですが、いまの時点ではVMwareはセキュリティベンダーになろうとしています。

その延長線に、NSXなどがあり、それを動かす環境としてSDDCがある。

昔まではSDDCが主役で、セキュリティはおまけでしたが、2021はセキュリティが主役で、結果としてSDDCもその要素になる。という方針に転換があったと気付かされました。


いま、どこに力をいれているか、わかり易い例が COVID-19で、テレワークやゼロトラストが注目されたことです。


今年のVMworldでは SASE について発表がありましたが、その要素としてWorkspace ONEやCarbonBlackそしてVeloCloudがあるように、すでに土台となるポートフォリオを持っており、ゼロスタートのセキュリティベンダーではないのです。




ここまで来ると、SDDCはその一要素ということがわかっていただけるんじゃないかと思います。



◆セキュリティの先は?


Digitalの基盤として必要なものを用意するというのがVMwareです。

そもそもの3つのAnyも変わることはないと思います。


どちらかといえば、データセンター基盤を整えることよりも、アプリケーションやデータが主役という方向にシフトしていくでしょう。

いいかえれば、データセンターを快適にするのではなく、アプリケーションやデータをいかに快適かつ迅速に使わせるか ここを目指して更に進化していくと思います。


例えば、VeloCloudは「いかにアプリを快適に使えるか」を考えてますし、Workspace ONE や Horizonも そういう考えがあります。

アプリを日々改善しやすいコンテナという考え方として、Tanzuもありますね。



◆最後に


vSphereやNSX、vSANなど進化も楽しいと思いますし、vFORUMでの人気セッションもそういったものが多いですが、ITを取り巻く環境が大きく変わってますので、楽しんで新しい波に乗っていきましょう。


ちなみに、会社名は変えないのか?という質問に対して

「VMwareの社名を変える必要はない。これよりいい名前はない」

とのこと。Yes!!

https://japan.zdnet.com/article/35160783/



今日はセキュリティ方面で書きましたが、年内にもう一回「なぜTanzuやk8sが必要とされているか」ということをコメントします。


インフラ目線すぎると”木を見て森を見ず”となってしまうので、そこを斬りたいと思います。


2020年4月23日木曜日

セキュアなZoom活用法2

通信を経由するデータセンターを指定することができるようになりました。

◆Zoomを経由するデータセンターを指定する◆



設定は、ブラウザで https://zoom.us/profile/setting にログイン。

通信させたいデータセンターにチェックを入れます。




◆おすすめの設定◆


バージョンアップで、パスワード設定が標準になりました。

いちいち手打ちするのは面倒だと思いますので、主催者の設定でこれをONにしておくことをおすすめします。






いままでの招待URLだと、パスワードの手入力が必要ですが
 例)https://zoom.us/j/888888888?

上記をONにすることで、招待メールにこのような引数が付与され、パスワード入力が省略されます。
 例)https://zoom.us/j/888888888?pwd=ZlZtQ0hpisHEgzclFRAPSND0IHSNRdz09



カレンダーと連携したクライアントアプリでも、この設定は連携してくれるので
おすすめです。































2020年4月10日金曜日

セキュアなZoom活用法

COVID-19対策で、思うように外出ができないいま、デジタルで乗り越える手段の一つがZoomによるWeb会議です。

巷ではZoomのセキュリティについて注目が集まっていますが、「なんかよくわからないけど脆弱なんだって?」という声をたくさん聞きます。

ですが、多くの問題は対処可能なものばかりです。
問題を理解し、適切に使うベストプラクティスを今日はご紹介したいと思います。



何が問題なのか?

オフィスエリアに入るとき、セキュリティカードをかざしてますよね?
それがない状態で、無差別に不特定多数の人が入れてしまうことが問題なのです。


どうしてできるの?

ZoomのMeeting-IDは、9桁の数字です。

https://zoom.us/j/123456789 という手軽さがありますが。その反面、数字は理論上”10億通り” の総当りでログインしようと思えば、誰でも入れてしまいます。

その弱点をついて「Zoombombing」という荒しが行われたり、会議を盗み見されてしまうというリスクがあります。

では、どうすれば 安全にZoomを活用できるのでしょうか?


2020年3月10日火曜日

Zoomの会議立ち上げ、スマホを片手に20秒

Zoomの会議、いますぐやるなら「片手で20秒

ちょっと打ち合わせしようか?
そんなときは、スマホであっという間に招待できます。



(0)Zoomアプリを開く


(1)オレンジの「新規ミーティング」をタップして




(2)ブルーの「ミーティングの開始」でスタート




(3)会議が始まったら、右下の「参加者」をタップ




(4)参加者はゼロですが、「招待」しましょう




(5)色んな方法で、ミーティングIDや参加URLを案内できます。
   ここでスマホのパワーを発揮させましょう。




(6−1)ショートメールで送るなら「メッセージの送信」



(6−2)電子メールの場合は「メールの送信」


(6−3)クリップボードに「URLのコピー」して、Slackなどチャットで案内






(7)終了は右上の「終了」から
   もし、途中で他の人を残して、自分だけ先に抜ける場合は「退出」を




終了することで、そのミーティングIDは無効になります。

簡単でしょ?

2020年3月9日月曜日

Zoom活用メモ


◆Zoomの無料プランでもできること
  ・1対1のやり取り
  ・3名以上の場合、40分まで


ほか、初歩的なところは Googleに聞けばたくさん出てくるので、ここでは割愛






◆デバイス

 ◯PCとiPhoneの2台併用がおすすめ
  (1)PC=画面共有・チャット
(帯域に余裕あればカメラ)
  (2)iPhone=音声


 ◯Zoomアプリは無料
 ・アプリがインストールできない環境の場合は、Webブラウザのバージョンに注意
   https://support.zoom.us/hc/ja/articles/214629443



◆音声の環境・・・音声のストレスでつまづくと冒頭10分のムダが生じる

 ◯単独個人で参加の場合
   ・イヤホンマイク必須
     ーー音声を周りに聞かれないため、口元にマイクだと小声でOK)
     ーーさらに、両手が塞がらないので、メモをとりながら効率的な仕事

     (例)Jabraなど、ANCノイズキャンセリングあると集中しやすい
      https://www.jabra.jp/business/office-headsets/jabra-evolve/jabra-evolve-75e#/

   ・PCのイヤホンジャックを使う場合は、事前にPC設定を確認しておく
    PCよりもスマホでの運用に慣れておくと、電話利用の延長となってGood


   ・イヤホン環境が無いときは、防音ブースへ入ること
      https://stationwork.jp
      https://telecube.jp
      カラオケボックスのビジネス向けプラン等
      コワーキングのTelブース・会議室など


 ◯多人数参加の場合
   ・無指向性マイクの設置を推奨
     ーーPCやスマホのマイクでは、部屋の全員から声を拾えない

     (例)有線のほうが確実、まごつかない。
      エコーキャンセリングはあると良い
      https://www.senncom.jp/cco/sp20ml



◆音声での参加
 
 ◯事前の環境テスト
  ・Zoomが公開しているテストページにて、

   自分の環境が問題ないか試しておくことができる

   テストURL → https://zoom.us/test
   テストとは?→ https://support.zoom.us/hc/ja/articles/115002262083


 ◯ミュートのコントロールを意識する
  ・周囲がうるさいときは、参加者ALLに雑音が届くので
   マイクは基本ミュートにして、発言するときだけミュート解除する

  ・同じ部屋で複数人がZoomに参加(複数の発表者がいる等)の場合、
   事前に各自の音声をMuteしておくこと。ハウリング回避のため



◆音声は電話回線がGood(有償契約が必要)
  ・ネットワークが不安定な環境にいる場合、電話回線からの参加が安定している
  ・パケット通信は画面共有とチャットのみにする
  ・だから、PCとスマホ2台での運用に慣れておくと、とっさの切り替えもできる

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      ※電話回線からの音声参加(日本国内)
      +81 3 XXXX XXXXへダイヤル後、日本語ガイダンスに従い
      ミーティングID(9桁の数字) を入力し、最後に#を2回
      ────────────────────
      (例)https://zoom.us/j/123456789 と案内されている場合、
        ミーティングIDは 123 456 789 となる
 
  ・PCとの連携方法もあるが、やらなくても必要最小限のコミュニケーションが可能
   なので、ここでは扱わない



◆画面共有のテクニック
 ・基本はアプリ単位で選択

 ・会議室でプロジェクタに投影している場合は、画面(スクリーン)を共有すると
  会議室での参加者とリモートの参加者が同じものを同時に見ているので、おすすめ



◆カメラの利用(可能であれば望ましい)
 ・カメラについては、可能な限りあると良い。表情としゃべる間合いがわかるため。
 ・最新の環境であれば、背景を消して顔だけを抜き取ってくれるので、活用推奨

 ※可能であれば、開始時に会議室の様子をスマホでぐるっと見せてから始めると良い。
  このときにお互いの音声テストを兼ねておくことができるので。



予約を手軽に行う
 ◯2つの環境設定をしておくこと https://support.zoom.us/hc/ja/articles/201974323
  1)Googleカレンダーとの連携(Outlookもある)
  2)ブラウザ拡張を入れる

 ・カレンダーで通知を飛ばす際に、[Make it a Zoom Meeting]をクリックするだけで
   Zoomへの予約が連動して行われる。めちゃくちゃ便利

 ・また、会議通知の中にZoomのURL等が含まれていれば、
  Zoomアプリから簡単に参加できるので、意識しておいたほうが良い



◆テレカンでの進め方(発表時の心がけ)
 ・F2Fのように感情をすべて掴み取れないので、発言のテンポは不安になりがち
  通訳を挟むときと同じで、参加者が会話に追いついているか?こまめに確認する。
  「ここまでOK?次へ進めて良いですか?」など、

 ・相手側の通信事情で、音声が一時的に途切れて聞き漏らすこともありうるので
  こまめにフォローしないと、話がぐちゃぐちゃになる


以上